最近、日本でもSDGsが話題になり、「エシカル消費」「サスティナブル」「エコ」という言葉を耳にする機会が増ました。
なんとなく、地球にやさしいイメージはあるものの、具体的にどういうことなのかわからない方は多いのではないでしょうか。
この記事でわかること
✔️「エシカル消費」とは?
✔️「サスティナブル」や「エコ」との違い
✔️ 今すぐ始められる「エシカル消費」
SDGs初心者だった主婦が、SDGs関連の本を読みあさり、日常で身近に取り入れられる「エシカル消費」についてまとめてみました。
その前にまず、SDGsについて詳しく知りたい方はこちら↓の記事をご覧ください。
「エシカル」の意味
◆「倫理的な」「道徳上」という意味
◆ 法律などの縛りはなくても、皆が正しい、公平だと思っていること
◆ 人や地球環境、社会、地域に配慮した行動や考え方のこと
◆ 代表的な考え方として「エシカル消費」・「エシカル商品」がある。
「サステナブル」「エコ」とどう違う?
SDGsに興味を持ち始めたら、どれもよく耳にする言葉ですが、
具体的な意味や違いがよくわからない方も多いのではないでしょうか?
私自身もそうだったので、「サステナブル」と「エコ」についても簡単に解説していきます。
◆「sustain(持続する)」と「able(〜できる)」という英語からなる言葉。
◆「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味
◆ 環境・社会・経済が持続可能な状態を目指す際に、よく使われる言葉。
「エシカル」と「サステナブル」は、両方とも環境や人に配慮し、長く安定的な未来を目指すための考え方です。
ただ、「サステナブル」のほうが、より大局的な見方であり、「エシカル」は「サステナブル」を実現するためのひとつの方法とも言えます。
◆生態学・自然環境を意味する「エコロジー(ecology)」という英語の略称。
◆現在では、「地球環境にやさしい」「公害を出さない」「体に良い」などの意味。
環境問題を世界中で解決していくことで、経済も発展し、「人々が安全で豊かな生活を送れるように」という思いで「エコ」という言葉が使われています。
主に、環境に焦点を当てた言葉としてよく使われています。
「エシカル消費」の意味と必要性
◆環境や人権に対して十分配慮された商品やサービスを選択して買い求めること。
つまり「エシカル消費」とは、地球環境、人、地域などに配慮して、考えて消費することです。
では、なぜ「エシカル消費」が必要なのでしょうか。
私たちが買うすべての商品は、誰かがどこかで作ったものです。
これまで、商品ができる背景は、あまり注目されていませんでした。
動植物や環境が犠牲になっていたり、労働者が低賃金で働かされていることもあります。
「エシカル消費」をすることによって、
SDGsの目標(全17個)
目標10「貧困をなくそう」
目標12「つくる責任、つかう責任」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
の支援につながります。
普段、誰もが何気なく行なっている「消費」の視点を少し変えるだけで、社会に変化を及ぼすことができるんです。
今日から、明日から、誰にでもできる!ということが最大の魅力ですね。
「エシカル消費」の具体例
「エシカル消費」は具体的にどういったものがあるのでしょうか。
◆人、社会への配慮
- フェアトレード認証商品を優先して選ぶ
- 売上金の一部が寄付につながる商品を選択する
- 障がい者支援につながる商品を選択する
- 海外で問題となっている社会的課題に目を向ける
- ダイバーシティ(多様性の尊重)
- ユニバーサルデザイン など
◆地域への配慮
- 地元の産品を購入する
- 地域のルールに沿ったゴミの分別を徹底する など
◆環境への配慮
- エコ商品を選ぶ
- 買いだめ、買い占めをしない
- 今のことだけを考えず、未来への影響を考える
- 買い物の時に、レジ袋の代わりにマイバックを使う
- マイボトルを利用する
- 資源保護の認証がある商品や、CO2(二酸化炭素)削減の工夫をしている商品を選択する
- 電球を省エネLEDに交換する
- 食品ロス (まだ食べられるのに廃棄される食品)を減らす など
私たちが今すぐにでもできる「エシカル消費」
私たちが、今すぐにでも簡単に取り組める「エシカル消費」をいくつか紹介します。
必要な食材を必要な分だけ買うことで、フードロス削減につながります。
スーパーなどで買い物するときは、棚の手前にあるもの(賞味期限の近いもの)から買うようにすると、廃棄される食品が減りフードロス削減につながります。
すぐに使う食材は協力できそうですよね。
割引対象になっている場合もあるのでお得!
買い物袋を使わないことで、プラスチックゴミを減らすことができます。
適正な価格で取引された原料や商品=「フェアトレード商品」を選ぶことで、貧困や不当な労働を防ぎ、生産者を支援することにつながります。
「フェアトレード商品」として認められた商品には【国際フェアトレード認証ラベル】がついています
通常の商品よりは、少し値段が高いものが多いですが、商品を作っている人たちに、公正な利益が渡されているということになります。
地産地消を行うことで、輸送エネルギーの消費が抑えられ、環境の保護につながります。
地元産の商品は、店頭に並ぶまでの時間が短いので、採れたてで新鮮な商品が手に入り、私たち消費者にもメリットがありますね。
また、地元のお店や商店街などで、地域の食材を購入することは、地域経済の活性化にもつながります。
まとめ
今回紹介した「エシカル消費」は、すぐに取り組めるものばかりです。
この記事が「エシカル消費」について考えるきっかけとなり、より多くの人が地球の抱えている問題解決に少しでも貢献できることを願います。
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