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2024パリ五輪「フードビジョン」サスティナブルな取り組みを解説

SDGs解説
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2024年に開催されるパリオリンピックは、

「史上最もサステナブルな大会を目指しているということを知っていましたか?

2020東京五輪は、日本で開催されたということもあり、

開催期間中は、オリンピックを観る機会が多々ありました。

準備期間も含め、スタッフや選手など、多くの人が関わっていることは知っていましたが、

恥ずかしながら、SDGsの目線でオリンピックについて考えたことがありませんでした。

実際、2020東京五輪・パラリンピックでは、ボランティア用の弁当や、

選手村のビュッフェで、約13万食の食品ロスが発生し、問題になりました。

2024パリ五輪が食に関する取り組みをまとめた【フードビジョン】を発行したというニュースを見て、

今年の開催国である【美食の国フランス】では、食品ロスに対してどのような取り組みをするのか?に注目しました。

この記事を読むとわかること

✔️オリンピックが抱える問題

✔️2024パリ五輪のサスティナブルな取り組み

✔️食に注目した2024パリ五輪の【フードビジョン】について

史上最もサスティナビリティーなオリンピックとはどのようなものなのか?

“食”の観点からも、簡単に解説していきます。

2024パリ五輪・パラリンピック開催日

オリンピック開会式パレードはパリ中心部のセーヌ川で行われます。

各名所を通過するため、見どころ満載のパレードになると期待されています。

開催日は下記の日程となっています。

⚫︎オリンピック…2024年7月26日〜8月11日

⚫︎パラリンピック…2024年8月28日〜9月8日

オリンピックと環境問題について

開催国には、世界各国から選手や観光客が訪れます。

大規模化したオリンピックは、巨額の費用のほかに、以下のような多くの問題を抱えています。

  • 自然破壊…選手村など、施設建設や道路整備などによる自然破壊
  • ゴミの廃棄…選手や観客による大量のゴミが出る開催地に大きな負荷がかかる
  • 施設の廃墟化…自然を切り開いて建設した施設や設備は、大会後に廃墟となることも
  • 食品ロス…東京2020では約13万食分の弁当が廃棄され問題となった。

[2024年]パリオリンピック・パラリンピックの掲げる目標

大会を通して排出される温室効果ガスの量を、過去の大会と比較して、半減(CO2排出量を150万トン以下に抑える)させる

この目標を実現させるべく、2024パリ五輪は、使い捨てプラスチックの使用を禁止する史上初の大会となる見込みで、

各競技場では、ペットボトルが持ち込み不可となります。

再利用可能なカップを採用したり、今大会の大手スポンサー【コカ・コーラ】は、再利用可能な瓶を利用するほか、ソーダファウンテン(清涼飲料水を提供できる機械)を設置する予定です。

オリンピックという大きな大会で、プラスチック禁止に踏み切ったことは、

今後のイベントなどでも、使い捨てプラスチックを利用しない方向に進むきっかけになりそうですね。

“食”からみた2024パリ五輪【フード・ビジョン】

使い捨てプラスチックの使用を禁止するなど、CO2削減の目標を掲げる2024パリ五輪ですが、

“食事”へのこだわりが強いフランスの“食”に関する取り組みにも注目が集まっています。

期間中の食事に関して発行された「PARIS 2024 FOOD VISION(フードビジョン)」は、

世界中のさまざまなお客様や選手たちをおもてなしして、満足してもらうための、達成可能で現実的な目標です。

この【フードビジョン】は、約120の団体と約200名のアスリートが協力し、

共通の目標をもって取り組むためのガイドとなるよう作られました。

約4週間にわたるオリンピック・パラリンピック大会開催期間中には、

選手・ボランティア・観客などを含め、1300万食以上が提供される予定です。

この規模は、サッカーワールドカップ10回分に相当し、食のイベントでは世界最大規模

フランス料理のノウハウなどを活かし、星つきシェフを含め複数人でメニュー開発をし、

健康的で、おいしくて、創作的な食事を提供予定です。

また、地産地消を徹底しながらも、味やメニューは妥協せず、誰もがスポーツの感動も合わせて

楽しむことができる大会を目指しています。

にじまま
にじまま

2024パリ五輪は世界最大のチャレンジをしようとしているのですね!!

6つの大きなコミットメント

「すべての人が環境や社会に対する責任を果たしながらも、美味しく食べることを目指す」という考えのもと、以下の6つのコミットメントを掲げています。

①植物性食品の活用を2倍に

→使用する植物性食品を2倍にして、二酸化炭素の排出量を2分の1に

にじまま
にじまま

牛などの家畜は、餌の生産や飼育の過程で大量の温室効果ガスを排出します。

動物性食品の利用を減らすことはCO2削減につながりますね!

②100%認定食品

→認定食品の100%使用を目指すために、フランス産の食品を80%使用し、そのうちの25%は、会場から250km以内の産地から調達。さらに有機食品(オーガニック食品)が30%含まれる。

にじまま
にじまま

地産地消することで、食品を輸送する際に出る温室効果ガスを減らすことができますね。

牛肉と卵に関しては100%フランス産のものになる予定のようです。

③プラスチックの使用量を削減

→使い捨てプラスチック製品の使用量を半減

④食品廃棄物の制限

→食品廃棄物を制限し、食べ残しを100%リサイクル

にじまま
にじまま

例えば、残った食材はフードバンクに寄付されたり、廃棄される食材はコンポストや動物の飼料として再利用されます。

⑤施設や設備を100%再利用

→大会で使用された施設や設備を100%再利用

⑥職業統合プログラム

→食事サービススタッフの最低10%は、職業統合プログラムから雇用

参考:https://olympics.com/ja/paris-2024/our-commitments/the-environment/food-vision

まとめ

2024パリ五輪は、食に関してのこだわりを大切にしつつ、食品ロス削減や、社会・環境問題などにも取り組んでいます。

今後のオリンピックや、その他の様々なイベントの指針となるかもしれません。

スポーツだけではなく、提供される食事など、サスティナブルな目線で2024パリ五輪を楽しみたいと思います。

この記事を書いた人
24Hmama【にじまま】

40代姉と30代妹

地球や子供たちの未来に不安を感じ
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